(500)文字のレビュー『ダンケルク・レーザーIMAX1:1.43フルサイズトレイラー(同時上映:キング・コング髑髏島の巨神)』★★★1/2※CULT「人智を超えた異様な臨場感」

『ダンケルク』(レーザーIMAX1:1.43フルサイズトレイラー)★★★1/2

このビスタサイズよりもさらに上下の情報量の増えるIMAXフルアスペクト比の超巨大画面が生み出す、気味の悪いほどの臨場感。

今回の大阪遠征最大の目的であるクリストファー・ノーラン監督最新作「ダンケルク」の、アスペクト比1:1.43レーザーIMAXフルサイズトレイラー。『キング・コング/髑髏島の巨神』の冒頭に上映されるということで、Twitterなどでは本編であるはずの『髑髏島の巨神』を差し置いて、この「ダンケルク」のトレイラーに関しての報告がタイムラインを埋め尽くすという異常事態にw

映画フォーマットマニアの末席に座っている人間として、これは是が非でも観に行かねばならないという焦燥感に逆らわずに観に行ってきました。

5分弱のトレイラーに対して大阪への高速料金やガソリン代、そしてレーザーIMAX3Dのための割増料金(一本2800円)、などなど明らかに耳を疑われてもおかしくないような出費になったわけですが、費用対効果ということで言えば、間違いなく「お釣りがくる」ほどの満足感を得られる代物でした。

日本最大級である26X18メートルの超巨大スクリーンに「2D+4K+レーザー+1:1.43アスペクト比」という現在考えうる最高のスペックでの上映が、観客を文字通り「殺し」にかかってきます。加えて想定外の凄まじさが「サウンド」。これが圧倒的な迫力で襲い掛かってくるビジュアルとの相乗効果なのか、凶器と化してこちらの身体を攻撃してくる。

ノーラン監督は常に「映画館で観ることが絶対条件」と公言して憚らない人間でありますが、今回のトレイラーを以ってその言葉に偽りなしと。

日本での公開は9月ということですので、その時点ではこの映画をこのクオリティで鑑賞できる映画館はこの109シネマズ大阪エキスポシティのみ。なんとも歯がゆい状況ですが、こればかりはどうしようもない。もっと言えば、オリジナルはフィルム撮影なので、フィルムでの上映は外国の一部のIMAXスクリーンのみという。ここまでくるとノーラン一人が頑張ってもどうしようもないわけですが……

いずれにしろ、「ダンケルク」は間違いなくこのスクリーンで観る以外の選択肢はないと断言するしかない体験でした。

【5分/1:1.43IMAXフルサイズ(一部シネマスコープサイズ)/4Kマスター】(109シネマズ大阪エキスポシティIMAXスクリーンにて鑑賞)

『ダークナイト』『ダークナイト・ライジング』のIMAXフッテージがボーナス・ディスクにフルサイズで収録されています。このボーナス・ディスクのためだけでも購入する価値があります。

ビスタサイズとはいえIMAXパートでのアスペクト比の変化は迫力満点。

スポンサーリンク
スポンサーリンク